› カラスときこり › 2009年04月

2009年04月11日

獅子舞



獅子舞をした。
ジャンベと締太鼓と篠笛の即興である。
(写真は以前別の場所で撮ったもの。念為。)

観客の中の怖がったり泣きだす子どもは獅子舞につきもので、
舞手としては、そういう子どもはいわばその特殊な場を獅子に
なりきっている演者と共に経験している最高の観客であると思う。
彼らが獅子に見ているものは、僕が傍観者になった時に見てい
る物とは違う。
得体の知れぬ怖ろしいものだけを見ることのできる目を彼らは
持っている。(僕もかつてはそうだった)

でも今日の反応は少し今までと違っていた。強烈な拒絶。
彼女の近くへ行く。すると獅子の中にいるこちらがゾッとする
ような怖ろしい声で「来るなー!」と叫ぶ。
そして二度目に彼女の近くへ行くと再びゾッとする声で
「ぎゃー」と叫び、庭に敷かれた砂利を投げつけられた。カツ
カツっと木製の獅子頭に砂利が当たる嫌な音。
完全に恐怖に囚われて怯えきった小動物が逆切れして噛み付く
ような激しさである。

彼女は知り合いで、小学生。そしてこのへんがよくわからない
のだけど彼女は観客の中でも端っこにいたので、建物の裏手で
スタンバイして獅子頭を手に持って待っている僕をちゃんと見
ているのだ。
袴姿が珍しいのか僕を指差してニコニコして。そしてたぶん僕
が獅子頭を被る瞬間も見ているはずなのだ。僕が中に入ってい
ることを知っているはずなのだ。
その上であの反応である。はじめは彼女はふざけているのかと
思い、観客の中にいた知人に後で聞いて確認したほどだ。

獅子舞は好評だった。今までで一番よかったという声もいただ
くほど。
でも今回のあんな反応は初めてのことで、ぼくはほとんどその
ことに感動していた。彼女の、怖ろしいほどの強烈な反応は、
彼女のすばらしい感受性と、そしてこの獅子頭の持っている力
である。
(4月4日上里町)
  

Posted by waka at 07:55Comments(0)TrackBack(0)神楽

2009年04月01日

空き地連盟

(ミクシィの日記より)


今日のクオリア日記にはすごく感動した。
いい話です。

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/

「○○管理地 立ち入り禁止」と看板を掲げ、ロープを張られてしまう空き地ばかりになってしまった過剰管理の世の中で、「ご自由にお入り下さい」と看板を立てている空き地を発見したというエピソードです。

以下は、忘れないためにコピーペーストさせていただいた。
 「この土地は、将来は住宅を建てる
予定ですが、今のところは使う予定は
ありません。子どものみなさん、どうぞ
お入りください。トンボさん、蝶さん、
雑草さん、自由にこの土地に入って
ください。もともと、土地は地球のもの。
私が「お借り」している土地を、一時的に
おかえしいたします。 空き地連盟」






(翌2日、記)
さて。こういう嘘には人を心からポジティブにさせる強い「力」や深い「感動」がある。ドラマチックな心の動きを生む。これが事実かどうかなどもはやあまり問題ではない。それを問題にしてしまうのは近代社会の科学的態度が持つ病理だと思う。
だからこの嘘にそのまま賛同して、後日、真実の話にしてしまう人がいたら、すばらしい。
すくなくともぼくはひとつ「希望」を得た。
心に「空き地」を持とう。   

Posted by waka at 21:00Comments(0)TrackBack(0)日記

2009年04月01日

木彫烏像を出品

「みんな家族展」
子どもから故人まで約30人の作品展。絵画、写真、人形、楽器などを展示します。
4月3日、4日、5日、6日 10時~18時(最終日17時まで)。
場所は「アルマ デ 神流」埼玉県児玉郡上里町七本木3625-1

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展示の趣旨、誰が誰に何を見せようとしているのか、など無責任にもぼくはよくわかっていない。こういう姿勢は非常に良くないなあと反省しつつ・・・。
でも神泉や法久で出会った大好きな人たちからの出品依頼なので、あまり固く考えず、カラスの木彫像を中心に出品しようと思っている。こいつらを自分の作品として展示という形で人に見ていただいたことはまだないから、一つの自分の試みと思っている。
明日搬入。絵画作品についても空間を見てからいろいろ考えたい。



僕のカラスはチェンソーで8割まで仕上げ、最後に顔や嘴にノミを使う。塗装まで含めると、一点につき制作時間3時間前後。
材料はヒノキが多い。ムクも使ってみた。伐採の現場では全てゴミとして捨てられる材である。

写真は昨日彫った二点。
カラスの姿がそこにあるだけというだけでぼくは幸せだ。

  

Posted by waka at 18:49Comments(0)TrackBack(0)美術