› カラスときこり › 2009年09月

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2009年09月29日

秋の神楽


《ブジェズニクからのルズニー》 1929年 ヨゼフ・ヴァーハル
高崎シティギャラリーにて展示中の作品  主催高崎市美術館


10月4日。
もうすぐ法久でお神楽がある。
この西上州の山村で一時途絶えていた獅子舞をH谷さんの息子さんが今は故人となった老人から伝承し、復活させ、今年で9年目だったろうか。
ぼくは3年前に彼から舞を習い、いま舞手は5人。
しかし、その舞は古いカセットテープの楽奏に合わせて舞うだけのものだった。だから楽奏の生演奏はここ数年の念願だった。
今年、楽奏が復活する。神唄、太鼓、笛。カセットテープをもとに笛太鼓の口歌を書き起こし、文献に残る神唄の歌詞、そして神楽宿老主人の記憶による。
これが将来どうなるのか、この古い神楽復活の意味はわからない。けれど、なんだか感動的だ。
まだまだぎこちないけれど。特に笛(私)。


ここのところ、その準備や練習などで法久に滞在することが何度かあった。
山の清冽な空気や水、そしてそこにいる人に癒される。
昨日は、法久からさらにクルマで20分の農場で作業を手伝わせていただいた(遊ばせていただいた)。
午前はダンプの運転手。午後は電柵を張るベースとなる、農場外周のバラ線の柵伝いに草を刈り、潅木を伐り払い管理道を作る準備。
エンジン刈り払い機と、大鎌と、どちらが便利なのか、という命題について考えながら。大鎌って意外にすごいことがわかる。
時間の経つのが早い一日だった。



今日は高崎シティギャラリーへ。母の出品する写真展へ。
母の作品は実家で見たことのあるもので、すでにぼくの批評にさらされている。批評しつつも、いつもひそかに思う。美術センスにおいてぼくはやはりこの母に影響されている。
同時に別の展示室でやっている展示がとても良かった。
一つは高崎市美術館主催の「ボヘミアの山と心」という展覧会。
ヨゼフ・ヴァーハルとイジー・コルナトフスキーの作品展。
ヴァーハルの多色摺り木版の作品はすばらしくてため息が出た。原生林や山の風景の一点一点に深く共感。「ああ、ぼくはこれを知っている」という感覚。


もう一つは飯塚誠さんという写真家のご夫婦で出品されている写真展。
誠さんの古いモノクロの山岳写真の世界に圧倒された。冬山の厳しい美しさに思わず背筋を正した。モノクロ、つまり線と形で勝負している作品に強く惹かれる。
色という要素をぼくは上手く扱えないという劣等感もあるけれど、とにかく色よりも形に執着してしまう。だから四足動物の視覚世界にとても興味がある。馬たちには世界はどう見えているのだろうか。
展示室を後にして、ついもう一度、と再び観に戻ってしまった。
ファイルブックに収められた、古い作品の数々を拝見した。最も古いものに、下久保ダムに沈み行く村の写真があった。昭和51年(ぼくの生年)のものだった。おそらく法久入口の橋を対岸から撮影したと思われる風景があった。同じ場所でぼくはスケッチをしたことがある。


《森にて》                        若山卓
  


Posted by waka at 21:47Comments(0)神楽