› カラスときこり › 2010年05月

グンブロ広告

ビジネスライセンス料  3,000円/月

飲食関連事業用 ライセンス 毎日1セット広告  1,600円/月

お問い合わせは、 info@gunmawen.net

本広告は、30日以上記事の更新がされませんと自動的に掲載されます。 記事が更新された時点で、自動的に破棄されます。  

Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2010年05月25日

馬の絵を描くこと



馬を描くときに考えたこと

3年前から仲間たちと馬を飼っている。神流馬の会という。コミュニティホースという考え方の下、現在和種馬5頭を飼っている。

美しく愛らしい姿、繊細な感覚、やさしい目、寛容、力強さ、スピード感、躍動・・・・・そのような存在を絵画のテーマにせずにおくことができるはずが無かった。
しかし、手を付けてみると、非常に難しい相手だった。生半可では捉えられない相手だということがわかった。
実にとらえどころが無いのだ。理解できない。骨格やプロポーションの難しさは資料などで研究すればなんとかなるのだけれど、その性質や心がわからないのだ。
心は形に表れる(とぼくは信じている)ので、心がつかめなければ、形がつかめないのと一緒である。
描けない。描いてもどこか空々しく表面的になってしまう。
空回りする時間が何ヶ月も続き半年ほど前、これはまずいと思い始めた。
普段の馬当番で決まった世話をしているだけでは駄目だと思い、関わる時間を無理やり増やし、サボりがちになっていた馬のトレーニングを積極的に行い、一頭一頭の健康状態を気遣い、できることはすべてやるという気持ちで馬と関わるようにした。絵のためにはじめたが、そのとき絵のことなどは忘れている。
そして今、ほんの少しでも馬の心に近づけたのならば幸いだが、どうであろうか。
今回の作品はだから、まだまだ表面的で、本当に馬が好きな愛好者や馬を仕事とするような人から見たら、浅はかな絵に写ってしまうかもしれない。

ところで、絵のために馬と深く関わりはじめたことで、今までにない感情が馬に対して生まれてしまった。
愛情という言葉では足りない。
馬たちとつきあうことで、ぼくはあらゆることを教えられている。
それは突飛に聞こえるかもしれないが、人が生きるために必要な、対人関係とか社会性とかを、ぼくは彼らから教わった。身体感覚と精神とのバランスを教わった。感情表現やコミュニケーションを教わった。
そういうことを教えてくれるのは、学校の先生とか、誰か周りの人間だと思っていたけれど、ぼくの場合、馬だった。
こうなると、もはや馬から離れられない。
2010年5月26日 若山 卓

  


Posted by waka at 20:03Comments(0)美術

2010年05月19日

「馬」 若山 卓 日本画展


はる

「馬」若山 卓 日本画展
5月26日(水)→6月1日(火)
10時~19時(土日19時半まで  最終日14時まで)
高崎高島屋5階アートギャラリー

埼玉と群馬の県境、神流川に臨む阿久原牧(あぐはらのまき)にて仲間と共に飼っている日本在来種の馬たちを描きました。ぜひご高覧ください。



阿久原の白い馬


若山卓略歴

1976年 群馬県高崎市に生まれる
1994年 群馬県立高崎高等学校卒業
2000年 3人展/J2ギャラリー(東京)
2002年 白水社仏語教科書「Dans les musees des paris」表紙絵、挿絵
2003年 埼玉県にて画家堀越千秋氏の陶芸窯建設、運営に携わる(現在に至る)
2004年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻日本画コース修了
      武蔵野美術大学大学院修了制作選抜展(優秀作品賞受賞)
      人形作家・川本喜八郎氏制作の映画「死者の書」背景画制作に携わる
2005年 第3回トリエンナーレ豊橋星野眞吾賞展 入選
      第35回創画展 入選
2006年 第24回上野の森美術館大賞展 入選
      「数寄和の扇子」展/数寄和大津(滋賀)
2007年 西日本新聞 連載記事「健康のとびら」挿絵
      「手すきの紙と遊ぶ」展/数寄和大津(滋賀)、数寄和(東京)
2008年 個展「自然の中の形」/高崎髙島屋(群馬)
      個展「像(かたち)」/数寄和(東京)、数寄和大津(滋賀)
2009年 「新春を飾る小品展 関田比佐子・若山卓」/数寄和(東京)、数
寄和大津(滋賀)
      「現代リアリズムの追求・アンデパンダン精神による」/高崎シ
ティーギャラリー(群馬)
「手すきの紙と遊ぶ」展(第二回)/数寄和(東京)/数寄和大津(滋賀)

現在 無所属





神流馬の会
http://kanna.info/uma/

数寄和
http://www.sukiwa.net/index.html
  


Posted by waka at 22:32Comments(0)美術