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2009年10月19日

稲刈りの田楽

稲刈りの田楽
初夏、田植えの「田楽」風景。

作業しながら、ときどき田んぼのすぐ横を走る八高線が来ると立ち上がって手を振る。
手を振り返してくれる乗客がたいてい一人くらいはいて、うれしい。
汽笛を鳴らしてくれる運転手もいた。非常にうれしい。

田植えで田楽をした神川のはちすさんちの田んぼで、昨日は稲刈りを手伝った。
人手が不足していたこともあり、笛太鼓の用意もしたけれど、全員で鎌を手に田んぼの中で作業した。
後半少し余裕が出て音を出し始めるが、笛を子供のころ吹いていたという女性一人に任せて、ぼくは田へ戻る。
そのBGM効果は驚くほどだった。長年のブランクにどこか自信無げに吹いている彼女のとこへ駆けて行き「すごくいいよ!」と励ました。
やはり、田楽、いい。特にこういう単純労働には絶対で、ぼくの中ではもはや欠かせない、と思った。
単純でゆったりとした繰り返しできるほどのかんたんなフレーズを考えていきたい。
法久の“道拍子”を、と思うけれど、今回みたいに自由なその人の持っている音であっても悪くない。
歌もなにか考えたい。刈干切歌のような。

夜、収穫パーティでお神楽をした。
獅子を恐れず少々度を越した悪ふざけをする子どもたちを、舞の最中に一喝!叱り飛ばしてしまった。
神さま、ごめんなさい。


ナンシーの作る美味しい料理と旨い酒、楽しい人々・・・。いい夜だったな。
はちすさんから日本在来種(「東天紅」?だったか。中華料理屋みたい、、、)の鶏をもらう約束。
これを庭で飼って、描くという計画。若冲のように。
はちすさんち泊、今朝早く高崎に帰宅。



労働の歌について、友人の中村珠央さんがちょうど先日「たまゆら雑記」に書いている。
記事の中でぼくのブログや、馬の会にもリンクしてくれたので紹介したい。
「たまゆら雑記」http://newborder.exblog.jp/

稲刈りのときに歌うのにいい歌はないか、という以下の部分を引用させていただく。
「作業しながらみんなで歌を歌ったら楽しいだろうなあと思いつつも、
鴨川にはそういう風習や民謡などもないみたいなので、次行くまでに何か
練習していこうと思いました。
ラダックで女性たちが楽しそうに歌いながら稲を紡ぐ光景や、ヒマラヤの薬草
摘みの際、みんなで景気づけに歌を歌うという、元アムチのO氏の話から
あれこれイメージしました。」
この文章から、労働の歌や音楽について大いに触発された。
労働の歌ではないけれど(たぶん、つながっている)、ラダック、ヒマラヤという語感からか、ついぼくもインドでのある体験を思い出すのだ。
バラナシの外れのほうに位置するあるゴート(ガンジスの岸辺)で地元の人だけの朝のプージャー(祈り)に混ぜてもらい、一緒に楽器を鳴らし延々と繰り返される心地よいフレーズに身を任せたあの夜明けの時間を。


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Posted by waka at 09:18│Comments(0)神楽
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